久間十義、連載の苦労話

hisama

 

「さっそく晩御飯に、焼き肉を試み、やがちゃんのカクテキやチャンジャ、甘エビ、を食べ、さらには辛味噌とキムチを入れて石焼ビビンバと洒落こみました。いやぁ、旨かった!

日本人による、絶対安心、無添加の絶品キムチ、と大きく唱うべきですね。
いまもそう唱っているのは知っているけれど、もっと、もっと知らしめるべきです。」

とメールをくれたのは、有名作家の久間十義君。

大学時代からの親友です。
先日も新宿で一緒に飲みました。
その翌日、キムチを送ってあげたら、上記のメールをくれました。

彼は繊細な胃腸を持ち、「変なものを食べるとすぐに腹を壊すんだよ」といいます。

「それでも矢ヶ崎、お前のところのキムチは、いくら食っても平気なんだよな。おまえ、学生時代もそんなに正直だったっけ?」と聞いてきます。

昔のことは忘れました。でも今は、少なくともキムチに関しては、100%正直です。

久間君、いまは日経新聞に連載小説を書いています。

「あれってさ、全部書きあげたものを新聞社が分割して載せてるの?」と聞くと、

「とんでもないよ! 最長で10日、平均で7日くらい前に入稿しなきゃいかん。追われて追われて。
でも、ここだけの話、掲載2日前まで書けなかったこともあるんだ」

と、彼も正直に語ってくれました。

「そういう時は、どうしてるの? 必死に考えてるの?」とさらに聞くと、

「全然。ただ寝てるだけさ。イザとなったら、なんとかなるもんだ。ギリギリになって何も考えずにパソコンに向かうと、何か、書ける。不思議なもんさ」

と、さらに正直に教えてくれました。

小説家も、大変な仕事です。