シースケーキと、幻のようかん

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姪が九州の青年と恋をして、来月結婚式です。

そんな遠くに何故・・・・と叔父さんとしては不満ですが、燃える恋心には勝てません。

挙式は福岡の小倉でですが、すこし足を延ばせば、そこは長崎。オランダ坂、浦上天主堂、グラバー邸と、見たいところが沢山あります。

などと考えていたら、昨晩のテレビの「ナントカ県民ショー」で、長崎県民の間で定番のケーキが紹介されていました。

生クリームのカステラケーキの上に、缶詰の桃とパインが乗せられた物で、どこのケーキ屋さんでも圧倒的に売れ筋ナンバーワンだそうです。
イチゴショートケーキなど、問題にならないくらいの人気だそうで。

名前は、「シースーケーキ」
シースとは、エンドウのサヤのことだとか。

他県にこのシースケーキが無いことを聞いた長崎県民は皆ビックリ。
「え!?東京で売っていないんですか!?」と絶叫するさまに笑いました。

私の故郷の長野県にも、そんなデザートがあります。
信州産の寒天と小豆を使って作る、「ようかん」です。

普通のようかんとは違い、プリプリと柔らかで、小豆の粒がぎっしりと残り、大好きでした。

母がこのようかん作りの名人でしたが、もう高齢で台所には立てません。

小学生の頃、学校に行くときに、

 「今日はようかんを作っておいて上げるからね」

と母に言われると、もう一日中それが楽しみで楽しみで。
学校が終わると飛んで帰り、出来立てのようかんを夢中で食べました。

信州の子供達は、今でもこのようかんをおやつに食べているのでしょうか。

バレンタインデーを前に、そんなことに思いを馳せました。

 

あのようかん・・・もう食べることが出来ないのでしょうか。