手羽先キムチ(?)、試作中です

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先日の「唐揚げグランプリ」の授賞式で、あの有名な「世界の山ちゃん」の部長さんとお話できました。
名古屋で発祥したスパイシーな手羽専門店「世界の山ちゃん」は、今では海外も含めて80店舗にもなったそうです。私も何度か行ったことがあります。

ところで・・・私、実は「スパイシーな手羽」のことで、何十年も不思議に思っていたことがあります。

若いころアメリカで暮らしていたときに、「チキンウィングス」というファーストフードが流行っていて、町中に様々の店舗がありました。私もよく買って食べましたし、スーパーで手羽肉とソースを買って、アパートで自分で作ったりしていたのです。

「これはまもなく日本でも流行るだろうなあ・・」と思っていましたが、その後何十年たっても、別段流行りません。あれは何だったのだろうか・・? 今でもアメリカにチキンウィングスはあるのだろうか・・・と訝っていたのです。

でも、ネット全盛時代。検索すればすぐにわかったことでした。つい先日、検索してみて・・・。

あれは、「バッファローチキンウィングス」というのだそうです。発祥の地は、ナイヤガラの滝にも近いニューヨーク州バッファローという、人口50万ほどの町。今では他州にも広まったようです。
そうです。
このバッファローこそ、私が一年過ごした町なのです!

つまり、私がいたころにバッファローで流行り、今それが全米各地に広まったところ。日本に来るかどうかは、これからのこと、というわけです。

名古屋の「世界の山ちゃん」が数十年かけて他県に広まり、海外にも進出しだした経緯を思い出させますね。

さて。世界の山ちゃんならぬ、千葉のやがちゃん。美味しいものを広めるには、それほど時間をかけられません。

というわけで、20代のあのアメリカのアパートの一室で作った「チキンウィングス」の記憶を頼りに、国産手羽先を使って試作を繰り返してきました。

手羽肉には、「チューリップ」型にもする「手羽元」、一番端の「手羽先」、その間の肉の多い「手羽中」の3部位があります。バッファローのチキンウィングスは、手羽中の部分だけで作りました。いわゆる指先の細い「手羽先」は食べないのです。

しかし、日本で手羽先といえば、普通は、手羽中と手羽先の両方。

人気の「キム唐」でも使う宮崎産の非冷凍の鶏肉の手羽を使い、キム唐で培った「油で揚げる」技術を駆使して揚げます! 程よく揚げるには、火加減の微妙な調整が必要です。

揚げ終わったら、次はやがちゃんの得意技の「タレ」。
抜群に手羽に合い、抜群においしいスパイシーな専用タレができました。

このタレを絡めて、パック詰めして冷蔵庫で数日寝かして味を染ませて、出来上がりです。

味わうには、パックごと湯煎で温めるだけ。

コラーゲンたっぷりの肉質。絶妙のタレの味わい。冷凍でも送れます。賞味期間は、解凍後2~3日。

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これを食べるには、お行儀は無視。両手でガバリとつかみ、口の周りをタレだらけにして食べましょう。ティッシュかお手拭を用意してから食べなければいけませんね。

あのバッファロー時代の自作チキンウィングスとは比べ物にならない出来映えです。

作る作業に非常に手間がかかりますので、定番商品にはできないとは思いますが、あまりに美味しいので、近日中に臨時発売するかもしれないです。あくまで、予定ですが。

臨時にしても名前をつけなくてはいけません。

「キムチキンウィングス」

「手羽先キムチ」

「手羽タレキムチ」

・・・・

何かいい名前がありませんかね?

 

 

 

キム唐のチャリティー会をタタンカ村で開催しました

昨晩は、東京原宿の「タタンカ村」オフィスで、定期的に開いていただいている「やがちゃんキムチ会」でした。

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本来は「からあげグランプリ」金賞受賞をお祝いしてくださる会だったのですが、今回は、受賞直前に熊本地震があったので、収益を熊本大分震災義捐金として送るチャリティー会とさせていただきました。

参加15名。やがちゃんキムチを愛してくださる方ばかりです。

キム唐4キロ!

サムゲタン3キロ!

キムチ8種数キロ!

などなどを、揚げ尽くし、食べ尽くしていただきました。

会費から原材料費を引いた収益を、義捐金として日本赤十字に送金させていただきます。

それにしても、美味しい物を食べる方々は、話が弾む!

ワイワイガヤガヤと、にぎやかな会でした。

タタンカ村は、こういうところです。善意の人が集まる、善意の村です。

千枚田の奥のレストランで、野菜の力を知りました

5月の連休に、同じ千葉県内でありながら、普段はなかなかいかない「南房総」を旅しました。

初日には九十九里浜で話題の「焼きはまぐり」を食べたり・・・

翌朝は早く起きて、日本三大朝市のひとつといわれる「勝浦朝市」に行ったりと、夏を思わせる日差しの中で楽しみましたが、もっとも印象的だったのが、鴨川から山に登ったところにある、「大山千枚田」と、そのさらに上にある、自然栽培農法の野菜を食べられる「カフェ EN」でした。

千枚田は、思ったほどには観光地化はしていなくて、訪れる方々もみなマナーがよく、その細やかな配慮が行き届いた美しい伝統農法の結実を見ることができました。

そして、千枚田からさらに車で登ること15分ほどの奥地に忽然と現れる「鴨川自然王国」と、「カフェレストラン EN」。

このENで昼食を摂ったのですが、非常に印象的でした。

ヤギも飼われていました。人懐こくて、すぐに近づいてきます。

そしていただいたのが、「トマトソースのパスタ」と、「豚の軟骨肉のどんぶり定食」です。

こちらのお店は、歌手の加藤登紀子さんの亡くなったご主人、藤本敏夫氏が切り拓いた農園の作物を使っているところで、どのメニューにも無農薬自然栽培の野菜がたっぷりと使われています。

その野菜は、とにかく「よく育って」いました。何もかもが「肉厚」で、「丈夫」なお野菜でした。

しかも量が多い為、ボリューム感が立体的なのです。味も濃厚で、お野菜がメインディッシュでも十分に通用するほどの質のよさでした。

この写真に写る野菜の量は普通だと思われましょうが、実際は、ものすごい量感と質感がありました。

口の中でよく噛み、味わってから飲み下す野菜です。肉やパスタと同じ程度の、いや・・・それ以上のボリュームを感じます。

お肉もパスタも美味しかったのですが、それを凌ぐ野菜の存在感に圧倒されたひと時でした。

いいものを味わえました。

加藤登紀子さんの歌声は大好きです。

旅から帰った今宵は、ネットでそれをあらためて聞いてみましょうか・・。