ナトリウムこそ血圧を上げる
高血圧は、健康の大敵ですね。
そして、「食塩の摂り過ぎ」が、高血圧の原因となるということも、周知の事実です。
ですが、食塩と同等に、「化学調味料」が高血圧の原因となることは、あまり語られていません。これは不思議なことだと思ってます。
化学調味料の主成分は、主につぎの3つです。
●グルタミン酸ナトリウム
●イノシン酸ナトリウム
●グアニル酸ナトリウム
すべて、「ナトリウム」ですね。
食塩は、化学的にいうと、「塩化ナトリウム」ですね。
血圧に影響を及ぼすのは、この「ナトリウム」です。ナトリウムの摂り過ぎこそが、高血圧の大きな原因となるのです。
キムチの場合はどうなるか
白菜キムチの仕込みの場合、普通、白菜総量の3~5%前後の塩で塩漬けをしますが、その後水洗いをしますので、残存塩分は、2%前後となります。
海の水の塩分が3%程度ですから、キムチの白菜漬けの塩分は、海水より低いわけです。
100gの白菜キムチの塩分は、2gにしか過ぎないこととなりますね。
ところが、化学調味料がどれだけ一般的に使われてるかというと・・・・これがまた、驚くべき数字です。
やがちゃんキムチは無添加ですから、もちろん、ゼロです。
生協等でも扱う「低添加」化学調味料入りのキムチは、2~3%。
スーパーに並ぶ低価格のキムチにいたっては、その数倍のものも、珍しくありません。それくらい入れないと味が感じられないほどに、素材を削っているからだと思われます。
また、化学調味料以外の添加物(保存料や着色料等)にも、ナトリウムであるものが多いので、ナトリウム総量は、相当のものとなります。
つまり、無添加のやがちゃんキムチのナトリウムは塩分だけなので、キムチ100g中で、2g前後。
添加物入りのキムチは、塩分と化学調味料とその他の添加物を入れて、なんと、4~10g以上となるわけです。
化学調味料は無害とは言いがたい
化学調味料は「無害」だという説が、よく言われます。
しかし、少なくともこの「血圧」の側面で見る限り、それは説得力が無いと思います。
そして、加工食品のほとんどに、「調味料(アミノ酸)」と表示される化学調味料が含まれている現状こそ、もっと問題にされてしかるべきだと、私は思います。
無添加でも、美味しいものは出来ます
無添加でも、素材を選び、技術を駆使すれば、美味しいものは出来ます。
というより、こう言い換えた方が適切でしょう。
◎本当に美味しいものを作ろうとすれば、無添加に行き着く
やがちゃんキムチが、そのひとつの例です。
しかしそれは、商品の製造販売という世界での「利益」を考えると、困難になることも事実です。
必要なのは、「食とは何か」「なぜ人は食べるのか」という、根本的な問題をよく考えることだと思います。
過剰な利益追求、過剰な宣伝、過剰な添加物利用。
それはなかなか、止みません。
こういうことを踏まえた上で、高血圧、気をつけましょうね。