食肉用の羊は、大きく分けて二種類あります
1)メリノ種
この羊、羊毛たっぷり! そう、毛を刈ることが本来の目的の、「メリノ種」という羊です。毛が取れて、乳が搾れて、お肉も食べられるので、遊牧に最適だとされています。
日本で食べられる羊肉(2歳以上だとマトンといわれます)のほとんどが、この種の羊です。
そう、ジンギスカンのあのお肉ですね。
ちょっと硬くて、独特の匂いがする、あれです。
毛を刈り終えてからお肉にするので、老齢肉が多いといわれています。
2)サフォーク種
一方、この顔の黒い羊は、あまり見ませんね。
これ、ニュージーランドやイギリスなどで主に飼育されている、高級食肉用に開発された品種で、「サフォーク種」といいます。
毛はあまり利用しないので、比較的若い時期にお肉となります。
霜降り肉が多く、柔らかで、匂いがあまりありません。
日本では、ほとんど見かけない品種のお肉です。一部の高級ジンギスカンのお店や、やがちゃんキムチの「MFマトン」は、この羊を使用しています。
◎サフォーク種の羊の1500頭に1頭出現する最上級が、MFクラス!
このサフォーク種の羊は、お肉の品質の程度でランク分けされるのですが、その最上級に位置するのが、MFクラスです。背脂の厚さが25ミリ以上、体重が30キロ以上の大型の太ったサフォーク羊です。MFは、MOST FAT(一番太っている)の略(らしい)です。全サフォーク種の中でも、なんと1500頭に1頭の割合でしか育たない、エリート中のエリートです。
そのお肉を、MFマトンと呼ぶのです。
◎MFマトンなら、バラ肉も含めた全部位が味わえる!
羊のお肉といえば、赤身中心の肉なのですが、MFマトンのお肉になると、普通の羊では味わえない、「バラ肉」の部位も楽しめます。牛でいえば、カルビの部位ですね。
MFマトンのバラ肉は、高級霜降り牛のお肉並に美味しいです。しかも、全然脂っぽさやしつこさがなく、さっぱりとした甘みがあります。霜降りを極めれば、MFマトンのバラに行き着く、とも言われます。
やがちゃんの「MFマトン」は、部位ごとの仕入れではなく、1頭買いです。
しかも、北海道ノザキコーポレーションさんでの手作業のカットと味付けなので、そのパッケージには、全部位を数切れずつ入れています。希少なバラ肉も、必ず入っています。
この写真の手前の二列。これが、バラ肉です。
その奥が、肩ロースと腿(もも)肉です。
牛肉や豚肉は、体が大きいので、部位ごとの量も多く、カルビならカルビ、ロースならロース、と決まりますよね。
でも、羊ならせいぜい、1頭20キロ程度(牛は数百キロ)ですから、こうして全部位のミックスもできる訳です。
MFマトン、お楽しみください!