最近はそれほど見かけなくなりましたが、ラーメン店で、面の湯切りをするときに、
派手な動きのパフォーマンスをする店がたまにあります。
いかにも格好良く、「演じる」方も、客の注目を浴びているのを意識して、さも、
「俺は名人だ!」というような動きをしていますね。
でもこれ、ラーメン店経験者の私に言わせれば、全くの無意味。
よく湯を切らなくてはいけないのは、水分をよくきらないと、麺を入れた後のスープが
薄まってしまうからです。
でも、そのためには、そんな派手な動きは要りません。
麺の入ったザル(てぼ)をお湯から上げて持っているだけで、ものの5秒でお湯は落ちます。
むしろ、あまり派手に湯切りをすると、ザルの金属製の網で麺が傷んでしまいます。
ですから、ベテランの職人は、ただ静かにザルを持ってお湯切りするだけです。
格好も大事ですが、無駄なことなら、しないほうがいいですね。