キムチのキムチたる所以の一つは、「魚介塩辛」の利用です。
主に使われる「アミエビ」(オキアミ)の塩辛には、驚異的な量の乳酸菌が元々含まれています。
テレビCMで「乳酸菌を加えました」などと宣伝しているものがありますが、実にナンセンス。何故なら、魚介塩辛を豊富に使っているキムチは、乳酸菌は当初から豊富過ぎるほどに豊富で、加える必要などないからです。
ヨーグルトに劣らないほどの量の乳酸菌が含まれるからです。
さらにアミエビは旨味(天然アミノ酸)が最も豊富な食材のひとつで、無添加キムチには欠かせないものです。
ただし、使用管理が難しく価格も高いので、日本の大メーカーはほとんど使いません。旨味は化学調味料で補てんすれば、はるかに安上がりに出来るからです。
乳酸菌を加えましたと宣伝するのであれば、化学調味料も加えてあります、ともいうべきですね。しかしCMは、都合の悪いことは言いません。
はっきり申し上げて、アミを使わないものは、キムチと名乗るべきではないです。