キムチ製造業23年の間に身に着いた経験則から言いますと、たとえば10gの化学調味料と同じ旨味を出すためには、その50倍から100倍の量、つまり、500gから1kg程度の天然旨味素材(昆布や椎茸など)を使わなくてはなりません。
それは同時に、大変なコストアップになることを意味します。
そこを、様々の食材の選択や組み合わせなどの徹底した研究を続けた結果、無添加でありながら、今のように旨味の十分にあるキムチを実現させてきたのです。
よく、これで本当にアミノ酸無添加ですか、と驚かれます。
無添加です。
しかし、普通の作り方では、無添加でもとてもこのような味が出ません。そこに、天然素材の組み合わせや、製造の随所に施されるそういう工夫があるからこそ、実現できます。
一例ですが、たとえば昆布だけからだしを取るのと、そこに鰹節を入れるのとでは、だしの強さが歴然と違ってきます。これを、旨味の相乗作用と言って、同じ量でも旨味の強さが4倍になると言われています。
そこに干し椎茸を入れると、さらに相乗作用が働き、旨味は8倍になります。
これは、グルタミン酸(昆布)、イノシン酸(鰹節)、グアニル酸(椎茸)という3つの旨味成分の起こす化学変化なのです。
このようなことを製造のあらゆる場面で研究実践した結果、お客様から高い支持を頂く「やがちゃんキムチ」の商品群が生まれて来たのです。
この味でも、本当に無添加ですよ。