iphoneⅩが発売されましたね。先週発表され、今週には販売開始だそうです。
私がスマホを持ったのは。初代のiphone3からでした。
パソコンの代わりになる携帯電話は衝撃でしたね。これでずいぶん便利になると思ったものです。
その後、4、5、7と変えてきましたが、2年ほど前からはiphoneではなく、使用料の安いアンドロイドの機種に変えました。特に不便もなく、便利に使っています。
元々は、30年ほど前に、「自動車電話」や、ショルダーバッグ型の重く大きな携帯電話から使っています。
その後30年で、いったい何台の携帯を使ってきたでしょうか。
そして、30年の経験で今間違い無く言えることですが・・・・
◎携帯電話がどう変わろうと、パソコンがどう変わろうと、自分自身はそれによって少しも変わっていない。確かに便利ではあるが、それによって自分が成長したとはまったく思えない◎
ということです。
文科系出身の私ですが、20代のころに、ソードPIPSという巨大なコンピュータを仕事に導入し、給与計算や売り上げ分析に使った記憶があります、1980年前後のことです。
それも、単に「計算が便利になる」程度のことで、それで経営が上向いたなどということはありませんでした。
その他の電動機材も、すべて同じです。
ビデオがVHSからMD,CD,ブルーレイ、HDになっても、パソコンの容量が数万倍になっても、自家用車の燃費が数分の1になっても、wifiを日常的に利用するようになっても、確かに生活の様式は変わっては来ましたが、自分の本質は何一つ変わって来てはいない。どう考えても、そうなのです。
では、自分は何によって変わってきたのか。
それは、読んだ書物、お付き合いしてきた人々、経験してきた数々の失敗、などからだと思います。成功体験からは、あまり学ばなかったような気がします。
自分が自ら手垢をつけてきたこと、深く考えて来た事、失敗をして後悔や反省をして来たこと・・・そういう経験の積み重ねが、自分を変えて来ました。
逆に言えば、人は、便利になったこと、うまくいったことからは、ほとんど何も学べないのではないでしょうか。少なくとも、私自身の場合は、そうなのです。
今、スマホの新型が出ても、関心が沸かないのは、こういう理由からなのでは無いか。
そう思えた、秋の1日です。
今必要なのは、ミサイルでもなく、スマホでもなく・・・
ミサイルや核実験で揺れる国際社会。
先の大戦から、軍事技術も格段の進歩をしてきました。
1発で地球が破壊されるほどの爆弾も作られました。何万発も。
それこそが、技術の進歩と人間の英知がまったく逆の方向に進んでいる証拠でしょう。
世界が今なすべきことは、深く考えることです。「失敗」してしまっては、世界が無くなるのですから。