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北の海に鍛えられた、大間のマグロがあるとします。
それを一流の職人が捌き、刺身にして出してくれたとします。
そして、小皿に醤油とワサビをを入れて出してくれて、「ささ、どうぞ」と勧めてくれたとします。
ああ、何とも素晴らしい瞬間ですよね。
刺身を箸で取り、ワサビを乗せて、醤油を付けて、お口にポイ!
じっくりじっくり、お口の中で脂を溶かします。
そして、溶けながら広がる甘味の世界に酔います。
噛もうとしたら、もう消えてなくなりそうです。ああ、大間マグロの世界は、こんなに素晴らしいものなんだ、と感動します・・・
が・・・・・
鼻に抜けて行く香りが、何か違います。 あれ?
なんか嫌味な味がする・・・なんだ?・・・
その不自然さは、ずっと口に残ります・
せっかくの大間マグロを食べ終えても、一時間以上、口にあと味として残ります。
何々、これ? 何の味なの? なんだか、嫌味な味だわ。不自然だわ。何、これ?
・・・そう。それは、醤油に入っていた、化学調味料なんですね。
無添加のいわゆる「生醤油」ではなく、刺身用に作られた添加物入りの醤油の味なんですね。
一体、何のために?
最高級の大間マグロなんだから、化学調味料なんか不要なのに・・なぜ?・・・
同様のことが、あちこちで起きています。
有機栽培の生野菜に、アミノ酸入りのドレッシング。
最高級の焼肉のタレに、たっぷりのの化学調味料・・。
枚挙にいとまがありません。
素材がいくら良くても、味付けがこれでは、台無しです。
むしろ、素材の嘘を隠すために、添加物入りの味つけでごまかしていると勘ぐられかねないです。
このことを、食に携わる方々は、よもや忘れてはなりません。
忘れてしまったら、そのうち、本当の嘘つきになってしまうことになりますから。
by やがちゃん of やがちゃんキムチ
(2013年1月から6月までのブログはこちらです)