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そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白いあかるい死の床で
私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
(高村光太郎 智恵子抄より レモン哀歌の冒頭)
この時、死の床で智恵子は、丸のままのレモンを齧ったのでしょうか。
それとも、スライスしてあったのでしょうか?
「がりりと噛んだ」のですから、まるのままでしょうね。
そして、香気が飛び散るほどに、です・・。
このころ、おそらくレモンは国産品だと思います。
それも小さな・・。
「サンキスト」などのアメリカ産は、大きくてなかなか病人が丸ごと齧りつけませんし・・。
しかも、皮にはワックスが塗ってありますし・・・。
レモンを買うなら、少し高いですが、国産品を。皮ごと食べられます。
皮ごとジューサーにかけると、薫り高いレモンジュースが。
これにリンゴジュースを混ぜると、甘味と酸味の調和した、とてもおいしい天然ジュースになります。
間違っても、「サンキスト」ではだめですよ。発がん性のあるワックスがたっぷり塗ってありますから。
by やがちゃん of やがちゃんキムチ