ボクシングの世界戦で敗れた亀田選手の父史郎氏が、ライセンスを剥奪されるようです。
度重なる問題行為に、ついに重い処分が課されるということで、新聞の論調も厳しいものが多いですね。
ですが、長年のボクシングファンとして一言。
「亀田兄弟を過剰に露出してきたマスコミの責任は無いのか」
一例ですが、テレビ中継のアナウンサーや解説者の「亀田びいき」放送は目に余るものがありました。
格下の相手とばかりと対戦させるマッチメークにも、大いに疑問がありました。
試合後に歌を歌わせたり、相手を挑発する行動を大きく報道したり、亀田兄弟を無理にスターダムに乗せることによって、ボクシングを「演出ショー」として位置づけしてしまったことに、多くの「本当のファン」は戸惑いと怒りを感じていたのです。
ボクシング会場に行けば分かりますが、純粋スポーツとしてのボクシングを愛する人は、「静かな人」が多いのです。
ひたすら真っ直ぐ、リング上の試合を見つめる人の、眼差しの純粋さ。
私も含めて、ボクシングファンというものは、自分の人生観を、ひたむきに戦う二人のボクサーの姿に重ね合わせているのです。
ボクシングには、もちろん金が絡みます。
巨額のマネーを得たいという欲求が、ボクサーの動機になることも間違いがありません。
しかし、「それを公平な条件で、スポーツとして争う」 という大前提が守られているからこそ、そのドラマが成立するのです。
才能あふれる亀田兄弟の、「純粋なボクシング」を見たいです。
by やがちゃん of やがちゃんキムチ