千葉の松戸は、東京(江戸)から江戸川を渡ったところにある水戸街道の旧宿場町。
幕末に官軍に追われた近藤勇率いる「新撰組」が逃げ込んだのも、、当時の将軍の地元「水戸」につながる場所だったからでしょう。
松戸で歓待された近藤たちは、しかし隣の流山で官軍に捕まり、近藤は処刑されてしまいます。
その松戸に残る「戸定邸」は、最後の将軍徳川慶喜の弟であり、水戸藩最後の藩主、昭武が暮らした邸宅です。
240円を払って、邸内に。
おっと。これはお風呂場。
すみません、トイレ。
広大な邸は、細長い廊下で一つに結ばれています
奥方の嫁入り道具を運んだ「長持」が、石戸の蔵に納められていました。
客間からは、箱根、富士が見えたという絶景が。
質素な中庭もしゃれています。
今は重要文化財に指定されて、市民の憩いの場ともなっています。
隣接する資料館には、写真が趣味の昭武が撮った、数々の作品が展示されていました。
公爵となった慶喜の姿も多く写っています。
壮大な権力抗争から解放されてこの兄弟の笑顔は明るいです。
時代が変わると、人も変わるのですね。
「旧水戸街道」は、仏閣や旅籠の跡など、あちこちに昔の面影を残しています。
隣の柏までの約10キロ、てくてくと歩いても楽しいですよ。
by やがちゃん of やがちゃんキムチ