心の通うお店でありたい

 

今日は、写真無しで、個人的なお話です。

 

酒飲みで人好きの父は、酔っ払って家で大騒ぎするのが毎日のよう。
親戚や知人を勝手に下宿させるので、私の子供の頃は、家族も入れて常に10人以上の人がいました。

自宅で商売をして、茶の間と店と縁側がつながっていて、どこからも、誰でも家の中に入ってきてしまう。常に、「人」の匂いがする家でした。

その父は早逝し、残された妻、つまり私の母は今83歳。
足が不自由であまり動けません。

頭だけははっきりさせておこうと、図書館から本を借りてきてあげると、日中は読書で時間を使います。

読むだけでは足りないと、8歳の孫に向けて手紙を書き出しました。
辞書と首っ引きで、結構長い手紙を書いています。

足が早いのでクラスの人気者の彼はよく女の子から手紙をもらってきますが、おばあちゃんからの手紙にも、満更では無いようです。

並べば、もう背の高さは殆ど同じです。

 

今、ネットでの仕事をしていると、人とのお付き合いは、「メール」が中心となります。

何事も、一方的なメールで済ますこの文化は、未だに慣れません。

良かれと思って書いたことを誤解され、慌てることもしばしばです。

 

やがちゃんキムチには、古いお付き合いのお客様が沢山いらっしゃいます。

「おたくのキムチには、気持ちが入ってるんだよ」
と、お褒め頂くことも多いです。

小さい頃、人だらけの中で暮らしたあの下町での体験が、そうさせるのかも知れません。

 

心の通うお店でありたい・・・・。
ネットのお店でも。

いつもそう思っています。