この写真、「ピビンパ」です。
最近では、日本人がこのピビンパを食べるとき、ようやく、混ぜて食べるようになりましたが、以前はほとんどの方がこの形のまま、行儀良く崩さずに食べていましたね。
ピビン、というのは、「混ぜる」という意味です。
パ、は「ご飯」。
だから、混ぜご飯なのです。
韓国の「食」は、「混ぜる」ことが基本です。
何でもかんでも、ミックスして、かき回して、一緒くたにして食べる。これが基本のスタイルです。
鍋物をしていても、鍋の具だけを食べると言う食べ方はしません。
鍋の具を取り、ご飯に混ぜ、キムチも混ぜ、かき回して食べます。
韓国特有の銀の平べったいスプーンは、かき回すための道具でもあるのです。
何故かき回すか?
その理由は、かき回して見れば分かります。
かき回すと、モノは、まったく違うモノになるのです。
新たな美味が出現し、季節の食材を隔たり無く、おいしく食べることが出来るのです。
ピビン文化は、食の進化した形でもあります。