やがちゃんキムチは、白菜をカットして塩漬けするという、邪道な方法は採りません。
野菜の本来の美味しさは、丸ごと漬けてこそ、生まれるのです。
でも・・・
冬の白菜は、肉厚で頑丈。
ちょっとやそっとでは漬かりません。
なかなか浸透圧が効かないのです。
そこで、「漬物石」を乗せるのですが、そん所そこらの石ではいけません。
写真の石、一つ35キロあります。直径30センチほどですから、すごい重さ。
実はこれ、バス会社の停留所用の立て札の重石なのです。
操車場の片隅に積んであったものをもらって来たのです。
塩を振って、この石を2、3個重ねて白菜を鍛える・・・・・・。
白菜は、そのみずみずしさを蘇らせ、ジワジワと漬かって行きます。
白菜の上下を入れ替える「天地返し」を5日間繰り返して、ようやく「タレ」を塗ってもらえるところに辿りつくのです。
やがちゃんの白菜キムチは、こうして、鍛えられて育ちます。