北海道の東南部の果て、霧多布岬を訪ねてきました。
岬は断崖絶壁の景勝地。
その先は、太平洋。
陸側には、霧多布湿原が広がります。
25年ぶりに訪ねたのですが、残念ながら「一面の緑」とは行かず、かなり雑草が混じった 緑でした。
管理の問題かもしれないです。
あるいは、観光客とともに、外の地の雑草の種が落ちてしまったのでしょうか。
天然記念物の「エトピリカ」は一羽も飛んでおらず、カラスが幅を利かせていました。
カラスも、人と一緒に来たのでしょうか。25年前にはいませんでした。
売店で飲んだこの牛乳。
一口飲んで、あまりの美味しさに絶句して、写真を撮りました。
後で聞いたら、この浜中町の牧場で生産して、町内でしか売られていないそうです。
濃厚です。深いコク。自然な甘み。この牛乳を飲めただけで、霧多布に来た甲斐がありました。
この牛乳がほかの町で飲めるようになってしまったら、また事情は違ってくるかもしれませんね。
物事には、「その場所でしかやらない、その場所にしかいない、作らない、食べられない」というものがあるべきでしょう。
美しい自然を見に旅に出るのはいいことですが、汚してしまってはいけませんね。
自然、文化を守るためには、恐ろしく保守的になることも必要でしょう。
霧多布の自然よ。戻れ!