「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
いい言葉ですね。
成功して偉くなった人ほど、言動は謙虚になるものだ、というたとえですね。日本人にぴったりの教えだと思います。
ところが最近、うちもそうですが、この言葉を忘れがちな傾向がありますね。
記者に激高して暴言を吐いたかと思えば、「震災は東北でよかった」などと口を滑らせた復興大臣。「言葉のあや」では片付けられませんね。復興大臣に一番なってはいけなかった人だと思われます。
フェイクニュースを鵜呑みにして、学芸員が諸悪の根源などと言い放った閣僚もいます。学芸員さんたちがどれだけ苦労して、国の宝を守って来てくださったか、学び直すべきです。(学ばないでしょうが)
不透明な寄付金問題を覆いかくそうとしているとしか思えない、首相。一言真実のことを言えばいいだけなのに、取り繕い、時に興奮する姿は、日本のリーダーとして似合わないとも思えます。
自分の腹を見せて、天下国家を論じて、誤ったことは正直に訂正謝罪する。
そういった「男の中の男」のような「偉い人」は、居ないものですかね?
昔は、そういう指導者がたくさんいたような気がしますが・・・。
・・・
などと、私自身も偉そうに言える訳はありません。
まだまだ、道途中。この歳になっても、毎日、わからないことだらけです。
あなたの職業は? と聞かれれば、今はすぐに「キムチ屋です」と答えます。
以前なら、「食品商社です」とか「グルメ関連です」などと、格好つけて答えていました。
そうすることが自分を「偉く」見せるような気がしたからだと思います。
でも、
キムチ屋です
この手で作っています
すべて無添加です
和食や洋食からも学んでいます
などと、自分が本当に気持ちを入れてやっていることを一生懸命表現したほうが、よほど格好がいいですよね。
まだ、頭を垂れるほどに、実っていません。
まだまだ、現場で試行錯誤し、お客様から叱咤激励されながら、味つくりにまい進するしかありません。
冒頭の大臣さんたちを見ながら、「人の振り見てわが身を直せ」ですね。
がんばります。