食品添加物を使用する理由はいろいろありますが、私なりに大別すると、以下のような分類になります。
1)保存性を増す
流通ルートに乗せて、長期間の店舗販売や在庫に耐えられる保存性を確保するために使います。
ソルビン酸などの保存料、PH調整剤、酸化防止剤などが含まれます。
2)きれいに見せる
見てくれを鮮やかにして、購買意欲をそそります。合成系や自然系がありますね。
いわゆる、着色料や、粘性を高めて「照り」感をだすために、増粘剤も含まれると考えます。
3)粘性を高める
希薄な素材しか使わないと、商品はだらだらとして形を成しません。これを固めたり粘性を高めれば、少量しか自然素材を使わなくても、形になります。
増粘多糖体として、さまざまの添加物が使われます。カラギーナン、キサンタンガムなどが代表的です。
4)美味しく感じさせる
代表的には、グルタミン酸ナトリウムなどの化学調味料です。「調味料(アミノ酸等)」などと表現されています。「等」と書くのは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸だけではなく、核酸の一種であるイノシン酸、グアニル酸、コハク酸などの旨みを化学的に合成して使われているものもあるからです。
添加物には分類されませんが、たんぱく加水分解物も、本質的には同じです。
◎使用量は、100分の一ルールで決められる
これらの食品添加物は、使用限界量が決められています。
その決め方ですが・・・・
ラットなどの動物実験で、その添加物を注入して、健康異変が起きた量を測定し、ラットと人間の個体の大きさに換算して限界使用量を計算し、さらにそれを「100分の一」の数値にして、食品添加物としての使用許容量、としているのです。
◎複合使用は野放しです
ラットの体重を人間に換算して、さらにその100分の一にするにせよ、それはひとつの添加物についての数字です。
添加物をいくつ使っていいのか、という制限はありません。
極端に言えば、100個の添加物を許容量いっぱいまで使えば、計算的には、健康異常が起きる可能性が出てくる・・・・ということなのです。
◎「なんちゃって無添加」にご注意ください
マスコミで激しい宣伝合戦を繰り広げる加工食品。キムチもまた例外ではありません。
宣伝文句には、「ナントカカントカ無添加」とか、「~~~~不使用」の文字がよく使われます。
たとえば、「保存料着色料無添加」は、よく見る文句です。
ところが、これは逆に、「ほかの添加物は使っていますよ」という宣言でもあるわけです。
キムチ屋として、保存料や着色料が無添加であることなど、当たり前のことです。宣伝文句に使うことすらおかしいです。
こういった、「化学調味料は使っています」という「裏宣言」の商品の宣伝に、決して安易に乗らないでいただきたいです。
やがちゃんキムチのお客様には、そういう方はいらっしゃらないと思います。
◎化学調味料(アミノ酸)不使用であれば、俎上に乗る
化学調味料の味わいは強烈です。
一粒でもそれを使っている食品の「味」は、その素材の味ではなく、化学調味料の味を味わっているといっても過言ではありません。
化学調味料無しのラーメン、食べたことがありますか?
化学調味料無しのスナック菓子食べたことがありますか?
ありませんよね。なければ商品が存在できないくらいに、もう製造の現場に入り込んでしまっているからです。そして、使わなければおいしく感じない、売れない、という不自然な循環に、社会の食生活全体が染まってしまっているからです。
化学調味料不使用であれば、当然ほかの添加物も使っていないと思われます。
このような食品を選び、吟味できるような食生活をお送りください。
上記の「複合汚染」の要因は、あらゆる「現代病」の原因になっているかもしれません。
怖いですよね。
体に変異が起きることを、国が認めているのは確かなものがほとんどなのですから。
◎やがちゃんキムチは、堂々と「無添加」です。しかも美味。
あらゆる添加物を使わない。
これが「やがちゃんキムチ」の矜持です。
そして、さらにいうと、「無添加でも抜群の美味を実現している」。これは、更なる矜持です。
だから、体にスッと入ってくる。
不自然な味わいではなく、自然のやさしい味わいに満ちている。
今後もこの道を歩みます。