花粉が飛ぶ季節になりましたね。
この時期になると、やがちゃんキムチのリピーターさんから通常以上の量のキムチのご注文が届きます。皆さん、体験的にうちのキムチが花粉症に効くということをご存知だからでしょうか。
キムチが花粉症に良い、というのは、ある意味で本当です。ある意味とは、乳酸菌に関することです。
人の腸の中には、無数の菌が存在していて、その中には「善い菌」と「悪い菌」がある、ということはよく知られていますね。
簡単に言うと、この「善い菌」の代表格が、キムチやヨーグルトなどに含まれる乳酸菌なのです。
乳酸菌やビフィズス菌などの働きで腸がいい状態になると、アレルギーなどの症状も治まると言われています。
非常にはしょった書き方ですが、大まかに言うと、そういうことだそうです。
動物性の乳酸菌と植物性の乳酸菌
ですから、腸の中に乳酸菌が増えればいいのですが、乳酸菌には動物性と植物性のものがあって、動物性のものは、腸に届く前に、胃酸でほとんど死んでしまうのだそうです。
ヨーグルトに含まれるのは、動物性。ですから、闇雲にヨーグルトを食べても効果がないということになりますね。(近頃はそれが改善された商品もあるようです)
そこで、キムチ。キムチの乳酸菌の量は、ヨーグルトのそれに匹敵するといわれています。普通の野菜の浅漬けと比べても、桁が違います。
それはキムチが植物性の乳酸菌の宝庫だからです。
ですが、ここでひとつ留意点があります。
キムチの乳酸菌の仕組み
キムチの乳酸菌は、発酵した白菜等の野菜に存在するわけですが、これがそれだけでしたら、普通の浅漬けと同じです。
キムチと他の浅漬けとの大きな違いは、原材料に「魚介の塩辛」を使っているかいないかです。
やがちゃんキムチで言うと、アミえびの塩辛を大量に使います。
その量は、タレの総量の15%以上に達します。このような例は、他にないと断言できます。
この塩辛の中には、ものすごい量の乳酸菌が含まれています。
この塩辛の乳酸菌が、キムチの野菜に乗り移り、その後発酵が進み、ヨーグルト並みの量の乳酸菌となります。
野菜に乗り移り増える乳酸菌は、植物性の乳酸菌です。
キムチの乳酸菌のほとんどは、胃で死なずに腸まで届きます。
キムチにも善いキムチとそうでないキムチがある
善い、そうでない、というのは、あくまで「乳酸菌が多いか少ないか」という点でです。
善いキムチは、上記のように、魚介の塩辛を使っているものです。
普通、これはアミの塩辛や、イワシの塩辛、イシモチの塩辛などが使われます。
やがちゃんキムチでは、標準の数倍の量のアミの塩辛と少量のイワシの塩辛を使います。また、ホタテ、牡蠣、あさりなどの魚介も、かなりの量を入れます。
これらは、魚介の旨みで美味しさを演出するだけでなく、キムチが大量の良質の乳酸菌を持つ源となるのです。
スーパーのキムチコーナーの商品のラベルを見てみましょう。
スーパーにあるほとんどのキムチでは、この「魚介の塩辛」が使われていません。
使われていても、わずかです。これは、原材料の表示の順序で分かりますが、表のラベルに「アミ塩辛使用」と堂々と書いていても、原材料表示では一番後ろのほうに表記してある、という例です。塩辛を使っている、というアリバイつくりのようなものだと私は思います。
魚介塩辛の代わりに使われているのが、人工的に旨みを添加する、「化学調味料」です。表記上は、「調味料(アミノ酸等)」とかかれているものです。
これでは、乳酸菌の量は浅漬けと代わりません。
善くないキムチ、と呼ぶことは憚りますが、こうした安易な製法のキムチは、やがちゃんキムチとは無縁である、とうことは書かせていただきます。
本物の美味しいキムチは、花粉症を緩和する、と書いてよいと思われます
本物とは、
●素材を厳選する
●魚介の塩辛を豊富に使う
●無添加である
ということだと、私は思います。
大量の良質の乳酸菌を含む本物のキムチは、乳酸菌が腸まで届き、腸をよい状態にし、アレルギーを防ぎ、免疫能力を高めます。
やがちゃんキムチは、いつまでも、本物のキムチを作り続けます。