岩手県の幼稚園の子供たちが、3月に歌った合唱。
もともと、この園で歌い継がれてきた歌だが、震災の悲劇に逢った人たちのために、子供たちが出来ることは何か、と考えた末、この合唱を録音し、ラジオの岩手放送に投稿したそうです。
合唱前、先生達は「本当にいこの歌でいいのか」と悩んだそうです。
なぜなら、「海より深く」という詩があり、それが、津波で被災した方々には酷なものでは無いかと思ったということです。
それを聞いたある園児が、「大丈夫だよ! 海より強くって続く歌だもん!」と主張したそうです。
先生たちは、それを聞いて、決断したそうです。
録音直前、歌の前に何かメッセージを入れた方がいいのではないか、と思いつき、子供たちに「出来るか?」と聞いたら、元気よく手を上げて、「出来る出来る!」と答えたそうです。
それが、冒頭の言葉なのです。
録音は部屋の窓を閉じて始めましたが、1回は失敗しました。
そこで、雑音が入ってもいいから、と窓を開け放ち、
「みんな、苦しんでいる人たちに声が聞こえるように、大きな声で歌ってね!」と二度目の録音をしました。
そしてこのテープが出来ました。
園長先生はそれを回想して、「もう二度とあんな出来栄えでは歌えないでしょう」と語っています。
それほどに子供たちの熱い想いが乗ったこの歌。
なんと、今では、リクエストのトップを占めるようになってきました。
昨日、このことを報じたTBSラジオの番組を聞き、涙が流れてたまりませんでした。
子供たちが元気で歌い、笑い、走り回る世の中こそ、当たり前の明るい世の中です。
被災地にその当たり前の日常が、早く戻りますように。
心から願います。
by やがちゃん of やがちゃんキムチ