今話題の、興福寺阿修羅像。
阿修羅は、もともと仏教とは関係の無い「戦いの神」でしたが、「帝釈天」との激しい戦いの後、仏教に帰依しました。
この表情には、その「戦いの本能」も垣間見えます。
さらに、異郷から来た者独特の憂愁の影も感じます。
これを「イケメン」などという貧弱な語彙で語ることは、やめたいですね。
人は何故、仏像に惹かれるのか。
不安。戦い。落胆。懐疑。羨望。安堵。そして平安。
その時々のその人の心持に向かい、何かを見せてくれるからでしょう。
by やがちゃん of やがちゃんキムチ