商売で成功することが、必ずしもいいこととは限りません。
先日の旅行で、対照的な二つの例を体験しました。
まず、帰途に寄った、名高い「佐野ラーメン」。
あちこちに店がありますが、どこがいいか分からず、厄除け大師隣の一番目立つ店に入りました。
戦国有名武将の名が店名です。 小雨の中、30分も並んで入りました。
◎スープのだしが全く取れていない
◎麺がゆですぎて延びている
◎チャーシューに味が無く、脂っぽ過ぎる
◎店員が威張っている
◎店が汚い
◎金粉入りラーメンなどというものを売っている
◎タレントのサインが、汚らしく張り出されている
ということで、近年食べたラーメンの中では、抜群の最低点。私も息子も、ほとんどを残しました。
その後車を走らせていて、足利市内の裏街道にポツンと建つ古びた「最中」屋さんを発見。
名前は、なんと「足利学校最中」
ガラス戸をあけると、いい匂い。
でも、お客さんが誰もいないでひっそりとしています。
ショーケースには、「学校最中」が並んでいて、奥さんらしき人が、笑顔で迎えてくれました。
「美味しいかな?」
と、ワザといたずらっぽく聞くと、
お化粧気の無い奥さん、
「皆さんに人気ですよ。ご試食しますか?」といって、ケースの中から売り物の最中を二個も取り、お皿に入れて出してくれました。
「悪いですねえ」と言いながら口に入れてみると、大きい小豆粒が残るあんこがしっとり、しかも微かに塩味が聞いて、美味しい。息子は、ぺろりと一つ平らげてしまいました。
「上品で美味しいですねえ」
「ありがとうございます。うちは北海道の小豆しか使いません」
実は、足利にはKという別のブランドの有名な最中があり、しばしばマスコミにも登場する。この前の日にホテルで買って食べたのだが、味は今ひとつだったのだ。
「Kさんのは、北海道じゃないのかな?」
「さあ、よそさまのことは・・・」
と、奥さんは笑っていたが、表情には、違いますよ、と書いてあった。
足利学校最中、一箱買って帰り、数日で食べ切ってから、
「あ、デジカメで撮るの忘れた!」
ネットで検索しても、Kの最中しか出て来ない。不覚でした。
商売が上手ということと、いいお店だということは、全くの別の話ですね。
やがちゃんキムチも、決して商売上手ではないのが・・・・・我ながら悲しい・・・・・。
昨日から、「やがちゃんの味をお知り合いにご紹介ください」というビラを商品に入れ始めました。
どうぞ、ご紹介くださいね。