毎年正月に大間のマグロを高値で競り落とす、「すし三昧」の木村社長。
こんなこともやっていたのですね。
ソマリア沖で海賊行為を行っていた住民たちを説得し、船と冷蔵庫を与え、マグロ漁法を伝授し、獲れたマグロを全量買い取るということをここ数年続けているそうです。
一銭の税金も使わずに、自力でやっているとのこと。
当然赤字だそうですが、国を挙げてやるのならともかく、私営の会社でここまでするという例があったでしょうか?
そして、年間300件あった海賊行為は、とうとうゼロになるに至ったそうです。
軍艦を派遣して海賊警備に当たるよりも、はるかに頷ける方法です。
銃を取るものは、銃で滅ぼされる。
勇ましい言辞で若者たちを戦場に走らせ、命をまるで国の道具のように浪費させる・・・
そんな国に未来はありません。これは古今東西の歴史が証明してます。
そんな策は、凡人、いや、愚人の策です。
木村社長の勇気と英断を、少なくとも日本政府は見習っていただきたい。
日本にもこういう英傑がいるのですね。
同じ食の世界に携わる者として、うれしく思います。