リオデジャネイロ五輪、佳境ですね。
地球の裏側で行われているので、テレビの生放送は、真夜中か、早朝。
しかも日本選手が好調で、連日のメダルラッシュ。
おのずと、毎日寝不足になってしまいますね。
さて、惜しくもメダルを逃した選手へのインタビューなどで、
「日の丸を背負って頑張りましたが、力不足でした」
などというコメントを聞くことがあります。
そういう時、おっと、それはないよ! と思うのです。
この「日の丸」って何でしょう? 日本の国威? 日本そのもの?
そうだとしたら、背負う必要など無いのです。
日本で一番その競技で優秀だから、代表選手に選ばれただけです。
それは、選手個人の努力の賜物。それ以外の理由は、考えるべきではないと思います。
「日の丸の権威を汚して申し訳ない」などと、自分で自分を責めないでいただきたい。
日の丸は、背負わないでいいのです。
日本代表選手として頑張り、敗れる。
その時は、自分を責めるより、自分を上回った他国の選手を讃えましょう。
応援するわれわれ一般人も、わが日本で一番優れた選手よりさらに強く、早く、美しい他国の選手たちに拍手し、その栄誉を讃えましょう。
また、勝った時には敗者に配慮し、派手な喜びの表現などは控えたいですね。
これこそが、「日本の心・日の丸の心」だと思うわけです。
大会は終盤に入りました。
寝不足に気をつけながら、「人類の融和」である五輪の世界に、いま少し没頭しましょうか。