人は何のために食べるのか。
考えたことがありますか?
生きるための栄養摂取のため。それはそうです。
しかしそれなら、手間隙掛けずに、サプリメントでも飲んでいればいいのです。
美食を味わうため。それもそうです。
でも、美味しさだけを求めるなら、限りがありません。人は貪欲で、美味を追及する
あまり、遺伝子を操作したり、動物を虐待したりしても、飽き足らなくなるのです。
大切な方との時間を共有するため。これこそそうでしょう。
今日一日起きたことを語らい、明日もまた一緒に元気で生きていけるように願いながら、笑顔で食卓を囲む。これこそが人の食事の醍醐味でしょう。
もしあなたがお一人でも、愛する人に思いを馳せて、その方の幸福を祈りながら、
地球の上で育まれた「命」を頂く。これもまた、食事のあるべき姿だと思います。
食は、算術であってはなりません。
一日に三度、心で「命」と向き合う。その時間こそが、食事でしょう。