さて、キムチのタレ(ヤンニョムジャン=ヤンニョム)の原材料の説明が終わりました。
あとはこれを合わせて、タレ状にします。ヤンニョムこそ、キムチの味の要。
キムチ屋の「命」とでもいうべきものです。
この「命」の情報をここに公開することにやはり当初は戸惑いもありました。
ですが、私の願いは、一人でも多くの方に「本当の美味しい無添加キムチ」を召し上がっていただくことです。
そしてそれが、ダイエット効果をはじめ、様々の健康効果のあることを実感していただきたいからです。
長年培って来たキムチ作りのノウハウを明かすことがその近道であるのなら、もはや迷いはありません。混ぜ物、添加物を多用したものでは無い、天然の食材だけで作る本格キムチが、これほどに健康的で美味しいものであることを、ぜひ体験していただきたいのです。
では、作りましょう。ここでは、白菜キムチ約3キロ分のレシピをご紹介します。
まず、「命」のヤンニョムジャンを作りましょう。
鶏ガラ、豚ガラを煮込んでラーメンスープを取ります。
使用量 150cc
ともに200g程度の鶏ガラ、豚ガラを鍋に入れ、3リットル程度の水を張って火をつけます。
沸騰前に、アクが浮きますので、これは丁寧に取って下さい。
沸騰後は、だし昆布1枚、干し椎茸数個、煮干し一つまみ、ニンニク5粒、生姜ひとかけら、玉ねぎ半個を入れて煮込みます。
圧力釜なら3ー40分。普通の鍋なら、3時間、中火で煮込みます。普通の鍋でしたら水を足しながら煮てください。
この作業は時間もかかり、この時点で音を上げる方も多いですが、無添加で美味を出すためには欠かせない作業です。辛抱強くやってください。
出来あがりましたら、スープを150cc取ります。たったそれだけです。残りのスープは、極上の中華スープに仕上がっていますので、ラーメン等にご利用ください。
和風だしを取ります。
使用量 200cc
やがちゃんキムチだけが行っていると思われる、和風のだし取りです。
お鍋に昆布、干し椎茸、煮干しを各30グラム程度入れ、水を1.5リットル入れます。
そのまま、1時間放置しましょう。
その後、火を点けて、沸騰したらすぐに止めます。
飲んでみてください。極上の旨味の和風だしのスープが出来ています。
昆布のグルタミン酸、煮干しのイノシン酸、椎茸のグアニル酸が相乗効果を出し、天然アミノ酸の旨味が強く出るのです。
火を点ける前の放置時間を一時間と書きましたが、これを10時間(一晩)にすると、さらに旨味が倍加します。ぜひお試しください。
使うのは、200ccです。余った分は、お料理に使ってくださいね。
以下の素材を容器に入れてください。
キムチ用唐辛子 | 120g |
アミエビの塩辛 | 90g |
砂糖 | 80g |
水あめ (なくても作れますが、使えば粘り気が出ます) |
20g |
はちみつ又は黒糖 | 10g |
いりごま(白) | 10g |
ナンプラー | 小さじ1杯 |
純米清酒 (加熱してアルコールは飛ばしてください) |
10cc |
(以下、フードプロセッサでみじんにしたもの)
にんにく | 50g |
しょうが | 15g |
人参 | 20g |
蒸し牡蠣 | 200g |
ホタテ | 100g |
はい。ここに、上記のラーメンスープと150ccと和風だしスープ200ccを冷やしたものを入れ、かき混ぜてください。
かき混ぜるとき、調理用のポリ製の手袋をはめて、手で行うといいですね。
いろいろなものが粒子状になっていますので、それを手でよく混ぜ合わせてください。
程よく混ざれば、あの夢の旨味の塊、「マイルドヤンニョムジャン」の出来上がりです。
出来上がり量、約1キロ強のはずです。