白菜キムチは、塩漬けした白菜に「ヤンニョムジャン」というキムチのタレを塗ったものです。淡泊な白菜の風味とヤンニョムジャンの強い味わいはよくマッチし、キムチと言えば、白菜キムチの事を指す、というほどの売れ筋商品です。
ところが、白菜は四季を通じて味が大きく変化します。
冬の白菜は固く水分が少なく、甘味が強い。
春先の白菜は青みが強く、夏場の白菜は甘いが水気が出やすい・・・
というように、数か月単位で味が変わってしまいます。
化学調味料を多用するキムチであれば、それでも、全てをその人工的な旨味で覆うことが可能ですが、完全無添加の「やがちゃんキムチ」では、それは出来ません。
季節に応じて、ヤンニョムジャンの味わいや白菜の漬け方を変えることも、なかなか簡単ではありません。
無添加のキムチ屋として、メイン商品のこの白菜キムチの味のバラつきこそが、最大の難点であったのです。
そしてその最終形とも言えるものが、白菜キムチ「頂」(いただき)です。