店は無名でよし、すべてはお客様のために

新しい年が始まりました。

新年あけましておめでとうございます。

この3年ほど、「コロナ」が社会行動の変容を促し、食の世界でも大変動が起きました。
そして昨年のロシアのウクライナ侵攻を契機に、食材の大幅値上げや、光熱費高騰、人件費高騰と人手不足という、数重苦が襲ってきました。
「食」は今、危機に陥っています。

当店も、本店の小売価格は昨年小幅の値上げを数回致しましたが、食材価格はまだ上がる予想が立てられています。

その中でも、当店の営業指針には、変わりはありません。今まで通りの哲学を保持し、日々の業務を行ってまいります。

●「無添加」を徹底し、アミノ酸や酵母エキス等も排除し、食材の本来の味わいを生かします。

●ただ無添加であるだけではなく、「美味である」ことを追求し、そのために、良質の食材を濃厚に使用し、キムチ以外の食のジャンル(和洋中華)も研究応用し、お客様に「感動」を覚えて頂くレベルの味わいを実現します。

●徒に価格を上げることなく、あくまで「庶民の食」の範囲で販売します。

●やみくもに販売量を増やさず、品質のさらなる向上を常に追求します。広告宣伝費は一切使わず、その分は良質な食材を調達することに使います。

というような指針で、相変わらず営業を続けてまいります。

 

ところで、私は不偏不党で、選挙になれば、右や左や中間のどの政党にでも投票することがありますが、昨今の日本は、明らかにおかしな方向に進もうとしているように感じてなりません。
なぜ今、増税なのか。なぜ今、防衛費の突出増額なのか。
なぜ今、いろいろな社会的規制を強めるのか。
なぜ今、日本だけが世界の経済成長から取り残されて「後進国」になりつつあるのか。

こういった疑問を感じながら、それでも、やがちゃんキムチは、商品の品質に関しては「頑固一徹」を貫いて行く覚悟です。

通販の販売も、特例を除いて、モール(楽天等)には出店せず、自社サイトのみで行います。なぜなら、モールでは外部リンク禁止や「囲い込み」等で、自由なものの表現や販売を規制されるからです。
商品も強制的に何かの「ジャンル」に閉じ込められ、比べられたくも無い他店の「同ジャンルの商品」と無益な比較と競争をさせられます。

やがちゃんキムチが目指すものは、第一義的に、お客様の幸福であり、モールの繁盛ではありません。
もちろん、自店の繁盛でもありません。それは、お客様の喜びの結果、正当な報酬として自然と残るものと考えています。

自店の力で商品を作り、それを召し上がる方に直接販売するという原則を絶対に守り、下請けに出したり、右から左に横流ししたりすることは致しません。

自店で作り、お客様に喜んでいただき、そして「おこぼれ」として利益を頂く。
それで十分だと考えています。
モールや他の団体等に、余計な経費を払うことは致しません。すべては、いい商品作りに使っていきたいと思います。
マスコミにやたらに登場したり、冗舌に「売らんかな」の行動も取りません。有名にもなりません。無名のまま、最も価値のある商品という「作品」を作れれば満足です。

不穏な空気が蔓延している2023年初頭ですが、やがちゃんキムチの考えも行動も少しも変りないことを、ここで宣言したいと思います。

どうぞ本年も、よろしくお願い申し上げます。

※冒頭の写真は、沖縄竹富島の「西桟橋」の夕陽の光景です。女性がお二人でアーチを作られているのを遠くから撮らせて頂きました。