一滴の水も使っていないという意味

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   【一滴の水も使っていないという意味】

 

キムチの原材料表示で、ほとんど全ての他社さんが表記を怠っているものがあります。
「水」です。

 

唐辛子やにんにく、その他すべての材料は、混ぜるだけではタレになりません。
<水分がなくては。普通、一番安い水分の「水」を使うのです。だから、本当は原材料表示の一番先に「水」と書くのが正確なはずです。

 

何にせよ、キムチのタレのべ-スが「水」では、あまりにも寂しいです。

 

写真は、昨日の下茹でから約10時間煮出し続けた「肉スープ」です。

 

湯気で見ずらいですが、鍋に満杯だった40リットルの水分が、豚肉、鶏肉、野菜、
昆布、いりこ、しいたけなどを煮詰めて、わずか12リトルになりました。トロトロの肉スープです。

コクと旨味の塊です。これでラーメンを作ったら、行列のお店より美味しいものができますよ。

 

やがちゃんキムチのタレは、薄めても味が割れない。それは、これだけ濃厚な
スープを、タレのベースとして使うからです。

 

味というものは、立体的なものです。厚みも深みも広がりもあるものです。
紙に書いたレシピ通りに、同じものを同じ量使えば同じ味になるというものではありません。

 

「とことん美味しさを追求する心」があるとないとでは、大違いなのです。

 

一滴も水を使わない、という表現の意味は、こういうことです。

 

by やがちゃん of やがちゃんキムチ

(2013年1月から6月までのブログはこちらです)