松本清張と、姪の結婚式

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東京駅始発の博多行きで福岡に行き、博多発最終便で東京に帰る、日帰り旅行。

電車搭乗12時間、姪の結婚式出席4時間、小倉の松本清張記念館見学2時間、博多ラーメン食べるのに1時間。過酷な一日でした。

往復の新幹線の中で読んだのが、松本清張の名作、「眼の壁」。「点と線」と並ぶ、社会派推理小説の傑作です。ぴったり読みきりました。

この「知の巨人」の作家は、40台中盤でデビューして、その後40年間でなんと1000作に及ぶ作品を世に出しました。

推理小説だけでなく、純文学的な心理小説、古代歴史考証作品、現代史考証作品、社会評論作、等々、膨大なジャンルで気の遠くなるような取材を繰り返し、超人的な力量で作品に残しました。

旺盛な創作意欲と智識欲には、圧倒されます。

 

姪は、披露宴で涙一つこぼさず、堂々と感謝のスピーチ。
「賢さと逞しさ」を与えてくれてありがとう、と語ってくれて、満場の涙を誘いました。
新婚旅行にも行かず、明日から、障害者教育の現場に立つそうです。

松本清張は、まさに、逞しさと賢さの人。

83歳で倒れるまで書き続けるあのタフネスとインテリジェンス。

見習いたいです。